資源保全と廃棄物削減

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廃棄物の削減

UACJグループが取り扱う主原料のアルミニウムの可採埋蔵量は、ほかの金属に比べて豊富で採掘寿命は長いとされています。とはいえ、当社グループは、将来世代に資源を引き継いでいくためにリサイクルを推進し再利用していくことが重要であると考えています。
そのことに加え、近年、海洋プラスチックごみ問題がクローズアップされる等、循環型経済の実現が社会的課題とされるようになっています。こうした考えのもと、通常のリサイクルに加えてアルミ缶や自動車材での水平リサイクルを積極的に進めるとともに、廃棄物削減に取り組んでいます。環境活動目標に掲げた「循環型社会の構築」を目指して産業廃棄物量原単位の削減と3R(Reduce、Reuse、Recycle)にRefuse、Repairを加えた5R活動推進に継続的に取り組んでいきます。とりわけ、リサイクルを推進することが、同時にCO2排出量削減につながるような活動に重点をおいています。

※水平リサイクル 使用済みの製品のスクラップを、また同じ製品の原料に戻すリサイクルのこと

2020年度の実績

UACJグループの2020年度の主要事業拠点における全産業廃棄物発生量は、27,569トンとなり、2019年度比で17%減少しました。これは、主に生産量の減少にともない、産業廃棄物も減少したものです。また、廃プラスチックの削減のために物流梱包仕様を見直し、梱包に使う保護シートを削減する等の、簡易梱包化の検討を進めています。
今後も、産業廃棄物の削減およびリサイクル化、有価物化の推進を通じて、循環型社会の構築を目指します。
なお、国内事業場の直接埋め立て比率は、0.26%であり、ゼロエミッション(直接埋め立て比率が1%未満)の目標を継続して達成しました。

UACJグループ(国内+海外)
産業廃棄物量の推移

UACJグループ(国内+海外)産業廃棄物量の推移

UACJグループ(国内+海外)
産業廃棄物量内訳(2020年度)

UACJグループ(国内+海外)産業廃棄物量内訳(2020年度)

※集計範囲:
(国内) UACJ(名古屋、福井、深谷、日光)、UACJカラーアルミ、UACJ押出加工名古屋(名古屋、安城)、UACJ押出加工小山、UACJ押出加工滋賀、UACJ押出加工群馬、UACJ製箔(滋賀、野木、伊勢崎)、UACJ鋳鍛
(海外) UACJ (Thailand) Co., Ltd.、UACJ Extrusion Czech s.r.o、UACJ Extrusion (Thailand) Co., Ltd.、UACJ Extrusion (Thailand) Co.,Ltd.プラチンブリ工場、UACJ Extrusion (Tianjin) Corporation、UACJ Foundry & Forging (Vietnam) Co., Ltd.、UACJ Foil Malaysia Sdn. Bhd.、UACJ Automotive Whitehall Industries, Inc.

※日光製造所は、2021年3月末をもって閉鎖しました

廃棄物の種類別排出量と主なリサイクル先(2020年度)

廃棄物の種類 排出量(t) 再資源化率(%) 主なリサイクル先(用途)
汚泥 8,046 90 セメント材料
廃油 2,060 92 燃料
木くず 1,888 93 燃料、肥料
廃プラ 1,489 21 燃料
鉱さい 974 100 路盤材

産業廃棄物削減事例(2020年度の実施テーマ)

事業拠点名 テーマ名 削減量
t/年
名古屋製造所 地下ピットの含油廃水防止対策 110
福井製造所 排水処理薬剤変更による汚泥発生量削減 70
複数事業場 廃パレット、スキット等の木くずを桟木として再使用 60

産廃分科会

UACJでは、国内の産業廃棄物の多い事業拠点を中心に横断的な産廃分科会を定期的に開催しています。本分科会は、分別および処理情報の整理、各事業拠点の分別状況の確認、整備の推進、各事業拠点の削減方策情報の整理と共有化などを推進し、産業廃棄物量の削減と処理の適正化を図っています。

廃プラスチックの発生抑制

製品の出荷梱包用に使用しているポリエチレンシート等の梱包材は、特に数年前の中国が廃プラスチックの輸入を停止して以降、産業廃棄物としての扱いが増加しており社会的にも問題となっています。そこで、プラスチックの使用量を削減するため、取引先様と協議の上で梱包用シートの薄肉化を進めています。その結果、産業廃棄物としての廃プラスチックの増加を僅少に抑えることができています。

アルミ缶リサイクルの推進

アルミニウムは、軽い、さびにくい、熱をよく伝える、そしてリサイクル性が高い※1などの特長があります。アルミニウムの優れた特長を活かしたアルミ缶のリサイクル率※2は94.0%(2020年度)に達しています。
UACJグループは、アルミ缶リサイクル協会の一員として、協会が進める飲料アルミ缶の回収活動に参画しています。また、各製造拠点では回収された使用済アルミ缶を原料として購入し再資源化(CAN to CANリサイクル)するなど、循環型社会形成のためのアルミ缶リサイクル活動を支援しています。

  • ※1 アルミニウムの再生地金は、鉱石(ボーキサイト)から新地金を製造する場合の約3%のエネルギーで製造(再生)可能です
  • ※2 国内で消費されたアルミ缶のうち、国内で回収されたアルミ缶くず全体の再生利用量(輸出分を含む)の割合

CAN to CAN リサイクルフロー

CAN to CAN リサイクルフロー

木屑の削減

製品素材、製品梱包に使用している木材について、再使用、再利用、他素材への変更等を推進しています。一部の製品素材の梱包材はこれまで主に木材を使用していましたが、木製の梱包材はリサイクルできずに産業廃棄物となってしまうことから、リサイクル活用が一般的となっているダンボール紙を使用した梱包に変更しました。2020年度は廃木材の排出量を173t(8.4%)削減しました。

廃木材の排出量

廃木材の排出量

梱包材のサーマルリサイクル

包装材として使われる製品の保護シートや結束バンドなどの廃プラスチックは、社外の廃棄物処理業者に委託し、主に廃棄物発電を行う焼却炉の熱源として使用するなど、サーマルリサイクル(エネルギー回収)を行っています。

廃プラスチックの削減活動

海洋プラスチックごみ問題が地球環境問題としてクローズアップされています。また、中国をはじめとするアジア諸国が次々と廃プラスチックの輸入を停止したことで、廃プラスチックの処理が以前と比べて困難になりつつあります。UACJグループでは製品素材の梱包に使用する保護シートを簡素化する等、廃プラスチックの発生抑制に努めています。さらにお客様の協力を得ながら、出荷製品の梱包に使う保護シートの簡素化、減量化を推進しており、お客様が排出する廃プラスチックの削減にも貢献しています。

オフィスの廃棄物削減活動

UACJでは、環境保全への取り組みとして各オフィスにおいて、ごみの分別(紙ごみ、プラスチックごみ)やリサイクル分別(新聞、コピー用紙、雑誌、段ボール)に取り組んでいます。

水資源の有効利用

地球は、表面積の約70%が水で覆われているものの、人間が利用しやすい地表の淡水は地球上のすべての水のわずか0.01%でしかないと言われています。この貴重な淡水資源は地球規模では再生可能である一方で地理的に偏在していることから、世界を見渡せば約7億人もの人が水不足の状況で生活し、不衛生な水しか得られないために年間約180万人の子どもたちが亡くなっているという現実があるなど、国や地域によっては水資源リスクが切実な問題を引き起こしています。
UACJグループは、そのような世界の状況を認識したうえで、水資源の有効利用と水資源管理に取り組んでいます。各事業拠点の水使用量を水源別に把握し、その状況を「事業活動と環境負荷」の項のマテリアルバランスに示しています。

2020年度の実績

UACJグループは、事業活動に必要な水を主に「上水道」「地下水」「河川水(工業用水を含む)」などから取水して使用しており、取水量が最も多い水源は「河川水(工業用水)」となっています。
排水にあたっては、放流前に中和および凝集沈殿処理を施し、排水の水質レベルをpH、COD、SSなどの各指標で評価し、法令に適した水質レベルであると確認されたもののみを放流しています。
2020年度におけるグループ全体の水使用量は、14,259千トンとなり、2019年度比で466千トン減少しました。これは、おもに生産量の減少に対応して水使用量も減少したものです。

  • ※pH:水素イオン濃度、COD:化学的酸素要求量、SS:浮遊物質量

水使用量および排水量の推移

水使用量および排水量の推移のグラフ

水源別取水量の推移(国内+海外)

(千t)

水源の種類 2020年度
上水道 332
地下水 1,739
河川水(工業用水) 12,188
合計 14,259

※集計範囲:
(国内) UACJ(名古屋、福井、深谷、日光)、UACJカラーアルミ、UACJ押出加工名古屋(名古屋、安城)、UACJ押出加工小山、UACJ押出加工滋賀、UACJ押出加工群馬、UACJ製箔(滋賀、野木、伊勢崎)、UACJ鋳鍛
(海外) UACJ (Thailand) Co., Ltd.、UACJ Extrusion Czech s.r.o、UACJ Extrusion (Thailand) Co., Ltd.、UACJ Extrusion (Thailand) Co.,Ltd.プラチンブリ工場、UACJ Extrusion (Tianjin) Corporation、UACJ Foundry & Forging (Vietnam) Co., Ltd.、UACJ Foil Malaysia Sdn. Bhd.、UACJ Automotive Whitehall Industries, Inc.

※日光製造所は、2021年3月末をもって閉鎖しました