資源保全と廃棄物削減

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廃棄物の削減

UACJグループが取り扱う主原料のアルミニウムの可採埋蔵量は、ほかの金属に比べて豊富で採掘寿命は長いとされています。とはいえ、当社グループは、将来世代に資源を引き継いでいくためにリサイクルを推進し再利用していくことが重要であると考えています。 こうした考えのもと、通常のリサイクルに加えてアルミ缶や印刷版でのクローズドリサイクルを積極的に進めるとともに、廃棄物削減に取り組んでいます。環境活動目標に掲げた「循環型社会の構築」を目指して産業廃棄物量原単位の削減とゼロエミッションに継続的に取り組んでいきます。

※特定の製品のスクラップを、その特定の製品の原料に戻してリサイクルすること

2018年度の実績

UACJグループでは、産業廃棄物量の削減を進めるとともにゼロエミッション達成を目標とした活動を展開しています。
当社グループのゼロエミッションの定義は、全産業廃棄物発生量に対して直接埋め立て処分比率が1%未満であることとしています。2018年度の直接埋め立て処分比率は0.25%であり、目標を達成しました。また、2018年度の主要事業拠点における全産業廃棄物発生量は、21,891トンとなり、2017年度比で6.2%増加しました。増加の理由として、中国の廃棄物禁輸政策の影響で従来は有価物だった廃プラスチックが産業廃棄物扱いに変更されたこと、また一部の事業場で排水処理設備の脱水機に故障が発生し一時的に含水率の高い汚泥を排出したことなどが挙げられます。
今後も、産業廃棄物の削減およびリサイクル化、有価物化の推進を通じて、ゼロエミッションの継続に努めていきます。

産業廃棄物量の推移

産業廃棄物量の推移のグラフ

廃棄物の内訳(2018年度)

廃棄物の内訳(2018年度)のグラフ

  • ※集計範囲:国内UACJグループ事業拠点

廃棄物の種類別排出量と主なリサイクル先(2018年度)

廃棄物の種類 排出量(t) 再資源化率(%) 主なリサイクル先(用途)
汚泥 10,284 88 セメント原料
廃油 2,990 97 燃料
木くず 2,582 95 燃料、肥料
鉱さい 1,265 100 路盤材
廃プラ 1,603 32 燃料

産業廃棄物削減事例(2018年度の実施テーマ)

事業拠点名 テーマ名 削減量
t/年
名古屋製造所 地下ピットの含油排水発生量削減 110
福井製造所 排水処理薬剤変更による汚泥発生量削減 70
複数事業拠点 桟木(緩衝材)のリユース 60
廃パレットのリユース

産廃分科会

UACJでは、産業廃棄物の多い事業拠点を中心に横断的な産廃分科会を立ち上げ、定期的に開催しています。本分科会は、分別および処理情報の整理、各事業拠点の分別状況の確認、整備の推進、各事業拠点の削減方策情報の整理と共有化などを推進し、産業廃棄物量の削減と処理の適正化を図っています。

緩衝材(桟木)のリユース

押出成形品の輸送時に緩衝材として使用している桟木は、これまで一度使ったのみで搬入先において産業廃棄物として処理することが一般的でした。しかし、桟木は数回の使用程度ではほとんど劣化が見られないため、資源の有効活用を目的に2018年度からリユース使用を開始しています。各工場間の協力により、帰り便のトラックなどを利用して桟木も搬出元に返却し、繰り返し使用することで桟木の廃棄量が2017年度比で13トン減少し、産業廃棄物量が大幅に削減しました。

アルミ缶リサイクルの推進

アルミニウムは、軽い、さびにくい、熱をよく伝える、そしてリサイクル性が高い※1などの特長があります。アルミニウムの優れた特長を活かしたアルミ缶のリサイクル率※2は93.6%(2018年度)に達しています。
UACJグループは、(一社)日本アルミニウム協会の一員として、協会が進める飲料アルミ缶の回収活動に参画しています。また、各製造拠点では回収された使用済アルミ缶を原料として購入し再資源化(CAN to CANリサイクル)するなど、循環型社会形成のためのアルミ缶リサイクル活動を支援しています。

  • ※1 アルミニウムの再生地金は、鉱石(ボーキサイト)から新地金を製造する場合の約3%のエネルギーで製造(再生)可能です
  • ※2 国内で消費されたアルミ缶のうち、国内で回収されたアルミ缶くず全体の再生利用量(輸出分を含む)の割合

CAN to CAN リサイクルフロー

CAN to CAN リサイクルフロー

梱包材のサーマルリサイクル

包装材として使われる製品の保護シートや結束バンドなどの廃プラスチックは、社外の廃棄物処理業者に委託し、主に廃棄物発電を行う焼却炉の熱源として使用するなど、サーマルリサイクル(エネルギー回収)を行っています。

オフィスの廃棄物削減活動

UACJでは、環境保全への取り組みとして各オフィスにおいて、ごみの分別(紙ごみ、プラスチックごみ)やリサイクル分別(新聞、コピー用紙、雑誌、段ボール)に取り組んでいます。

水資源の有効利用

地球は、表面積の約70%が水で覆われているものの、人間が利用しやすい地表の淡水は地球上のすべての水のわずか0.01%でしかないと言われています。この貴重な淡水資源は地球規模では再生可能である一方で地理的に偏在していることから、世界を見渡せば約7億人もの人が水不足の状況で生活し、不衛生な水しか得られないために年間約180万人の子どもたちが亡くなっているという現実があるなど、国や地域によっては水資源リスクが切実な問題を引き起こしています。
UACJグループは、そのような世界の状況を認識したうえで、水資源の有効利用と水資源管理に取り組んでいます。各事業拠点の水使用量を水源別に把握し、その状況を「事業活動と環境負荷」の項のマテリアルバランスに示しています。

2018年度の実績

UACJグループは、事業活動に必要な水を主に「上水道」「地下水」「河川水(工業用水を含む)」などから取水して使用しており、取水量が最も多い水源は「河川水(工業用水)」となっています。
排水にあたっては、放流前に中和および凝集沈殿処理を施し、排水の水質レベルをpH、COD、SSなどの各指標で評価し、法令に適した水質レベルであると確認されたもののみを放流しています。
2018年度におけるグループ全体の水使用量は、14,342千トンとなり、2017年度比で436千トン増加しました。使用量増加の主な要因は、生産量が減少した反面、品種構成が変化したこと、および非定常な操業が多かったことなどと分析しています。

  • ※pH:水素イオン濃度、COD:化学的酸素要求量、SS:浮遊物質量

水使用量および排水量の推移

水使用量および排水量の推移のグラフ

水源別取水量の推移

(千t)

水源の種類 2016年度 2017年度 2018年度
上水道 538 482 488
地下水 3,318 3,444 3,521
河川水(工業用水) 10,934 9,981 10,333
合計 14,791 13,906 14,342