ESGハイライト-環境への取り組み

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TOPIC_1

グループ全体で
自動車軽量化に貢献する体制を構築

地球環境保全のための課題の一つに、自動車の環境負荷低減があります。先進諸国を中心に燃費規制の強化が進む中で、燃費向上や排出ガス削減につながる車体の軽量化は大いに期待されています。
そこで注目されているのが、比重が鉄や銅の約3分の1という軽量素材、アルミニウムです。とりわけ北米では、自動車材をアルミニウム化する気運が高まっており、自動車メーカー各社はトップブランド車種のオールアルミニウム化を進めています。
このような情勢に対応して、2016年10月に事業横断組織「自動車事業推進本部」を新設し、自動車材へのUACJグループの多彩なアルミニウム製品と技術の活用を促進していく体制を整えました。
さらに需要拡大を見据え、北米地域に自動車パネル材の製造販売会社Constellium-UACJ ABS LLCを設立し2016年度に本格稼働させるとともに、自動車構造材のトップブランドであるUACJ Automotive Whitehall Industries, Inc.を新たにグループに加えるなど、供給体制を強化しました。
UACJグループは、自動車事業推進本部を中心にグループ一体となって、自動車軽量化による環境負荷軽減に貢献していきます。

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TOPIC_2

環境負荷低減に貢献する
Tri-Arrows Aluminum Inc.(TAA)

アルミニウムは、リサイクル特性に優れた素材です。例えば、アルミニウム缶をリサイクルして地金をつくる場合の消費電力量は、鉱石から新たにつくる場合のわずか3%程度で、循環型社会の構築に適した素材ということができます。
世界でも特に多くの飲料缶を消費するアメリカではリサイクルが盛んであり、1分間に12万7,000缶がリサイクルされています。米国で主に缶用のアルミニウム製品を製造するTri-Arrows Aluminum Inc.(TAA)は、アルミニウム缶を積極的にリサイクルしています。同社ローガン工場で製造するアルミニウム缶材の原材料の約80%がリサイクル材です。
UACJは、世界規模で缶材の需要が高まり安定供給が求められている中で、高水準のリサイクルを実現するために、2016年度に同社の鋳造炉を増強する設備投資を決定し、年間40万トン規模の生産体制を構築することにしました。同設備は、2018年度の稼働を予定しています。
生産能力増強と環境負荷低減を両立していくことで、UACJグループは製品需要に応えるとともに循環型社会の構築に貢献していきます。

TOPIC_3

国家プロジェクトに参画し、
アルミニウムの採用を促進する製造プロセスを研究

世界中で日々利用されている自動車や飛行機・鉄道は、暮らしと産業に欠くことのできないインフラとなっている一方で、これらの利用にともなう環境負荷の低減が課題となっています。車体・機体へのアルミニウムの活用は、軽量化による燃費向上が図れ、環境負荷低減に大いに資するものと期待されていますが、鉄をはじめとするほかの素材をアルミニウムへと代替していくためにはアルミニウムのコスト低減が大きな課題となっています。
そうした中UACJは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する「革新的新構造材料等研究開発」プロジェクトの一員として、より安価にアルミニウム材を製造するプロセス開発に取り組んでいます。
アルミニウム製造工程はすでに限界近くまで効率化が進んでおり、抜本的なコストダウンのためには精錬工程において消費される大量の電力の削減が課題となっています。この課題を解決するため、プロジェクトではイオン液体を利用した新たな精錬法を開発し、アルミニウムの製造工程における電力消費とそれにともなうコスト削減をめざしています。当社はこの研究を通じて、輸送機関へのアルミニウムの採用を拡大していくことで社会の環境負荷低減に貢献していきます。