お客様との関わり

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UACJグループは、お客様の満足と信頼を得る製品およびサービスの提供に努め、広く社会に貢献します。

品質管理の基本方針・体制

品質基本方針

  1. 技術開発、品質向上、現場力向上を推進します。
  2. 適用される要求事項を満たします。
  3. 品質マネジメントシステムの継続的な改善を行います。
  4. 品質目標の設定、結果の見直しを行い、必要に応じた経営資源を配備します。
  5. グループ員は品質方針を理解して行動するとともに、全員参加の品質向上活動を行います。

品質管理体制

UACJグループでは、グループ全社を統括する品質管理推進の最高機関として品質担当役員を委員長とする品質委員会を設置し、品質状況、品質に関する重大事故、そのほか重要品質案件の報告と審議を行っています。
また、グループを板・押出・箔・鋳鍛・加工品のセグメントに分け、セグメントごとに品質管理組織を設置し、品質管理部と各組織の責任者が連携をとりながら品質管理活動を推進する体制を整えています。

UACJグループ年度品質管理方針の策定

UACJグループでは、グループ統一の年度品質管理方針を定めています。2018年度は、「世界的な競争力実現のために品質基盤をさらに強化しよう」をスローガンに品質目標および取り組むべき重要課題を明確にし、品質向上のための施策を展開しました。
2019年度は、「全員参加で品質をベースとした新たな成長へ挑戦しよう」という方針のもと、品質目標の達成に向けた取り組みを進めています。

2018年度の実績

2018年度品質目標に対する取り組み結果は、下記の通りです。
「重大品質不具合(品質異常)ゼロ」については、グループ全体で統一の判断基準を設けるとともに、グループ内で情報を共有し類似事故の発生防止に努めています。この結果、「重大品質不具合(品質異常)」の発生数は2017年度より減少しました。なお、現在当社グループ内において、重大品質不具合により販売禁止もしくは係争の対象となっている製品はありません。
また、「クレーム・苦情件数を前年度実績の10%以上改善」については、重要課題への対策を中心に施策を行った結果、当社グループ全体のクレーム・苦情件数は、前年度比で10%減少し、目標を達成しました。
2019年度は、「全員参加で品質をベースとした新たな成長へ挑戦しよう」をスローガンに、2018年度の品質目標を継続することとし、将来ビジョンも反映させた重要課題を設定して、さらなる品質改善を展開していきます。

2018年度品質目標

  1. 重大品質不具合(品質異常)ゼロ
  2. クレーム・苦情件数は前年度実績の10%以上改善

重要課題

  • 真因の追究による再発防止およびヒューマンエラーの防止
  • 顧客ニーズおよび期待の把握と迅速対応による顧客満足度の向上
  • 適切な教育・訓練または経験に基づいた必要な力量の確保と認識の確実化
  • DR(デザインレビュー)、変更管理、初期流動管理の確実実施
  • 品質管理体制の強化

2019年度品質目標

  1. 重大品質不具合(品質異常)ゼロ
  2. クレーム・苦情件数は前年度実績の10%以上改善

重要課題

  • 顧客ニーズおよび期待への対応による顧客満足度の向上
  • 真因の追究による再発防止、およびヒューマンエラーの防止
  • DR(デザインレビュー)、変更管理、初期流動管理の確実実施による不具合の未然防止
  • 適切な教育・訓練または経験に基づいた、必要な力量の保持とコンプライアンスの実践
  • 試験・検査のシステム化、自動化の推進

国際認証に基づく品質管理

UACJグループでは、UACJおよび当社グループ各社で取得している品質マネジメントシステムの国際認証にしたがい、品質管理を実践しています。まだ認証を取得していない一部のグループ会社については、品質管理部が国際認証の要求事項にしたがった管理ができるよう支援しています。
2018年度は、海外の1事業所が新たに認証を取得しました。

「品質保証に関するガイドライン(UACJ版)」を作成

ここ数年にわたり続いているものづくり企業による品質データ偽装や無資格者検査などの問題を受け、日本アルミニウム協会は業界独自の対策として2018年3月に「品質保証に関するガイドライン」を策定しました。
UACJグループでは、このガイドライン策定の主旨に則り、協会のガイドラインをベースとして当社グループ独自の品質管理体制などの事情を反映させた「UACJ版:品質保証に関するガイドライン」を2018年8月に作成しました。
UACJ版では、出荷試験検査データのシステム化や自動取込みの具体的なスケジュール指針といった点を盛り込み、品質保証体制を一層強化しました。2018年度は、この新しいガイドラインに沿って品質保証に取り組むべくグループの各拠点に対し、内容の徹底浸透を図りました。

製品安全確保に向けた取り組み

アルミニウムは、高い強度と軽さに加え、加工性、耐食性、リサイクル性などに優れる素材であることから、さまざまな工業製品の部材、包装材など生活のあらゆる場面で使われています。特に自動車や航空機産業、あるいは食品包装など人の生命にかかわる場面でも使用される機会が多いことから、製品における消費者の安全性を特に重要視しています。
UACJでは、製品安全に関わるリスクとして、特に合金などを作る過程で、法令や各種の規制に違反する不純物元素などが入り込んでしまうリスクがあることを想定し、品質管理部が製品安全に関する取り組みを推進しています。
具体的には、設計段階のデザインレビューにおいて、製品安全に関するチェックポイントを設けて確認を実施したうえ、製造段階においてお客様と交わす「仕様書」にある製品安全関連項目(強度や不純物の含有率など)の徹底的なチェックを行っています。
また、製品情報表示が正しくなされているかについても、試験成績書(ミルシート)で確認を行っています。

製品不具合に関する情報提供

UACJグループでは、製品の品質や安全性に重大な不具合が生じた際に備えて「重大事故処理規定」が定められており、不具合や法令違反などが発生した場合には、この規定に従って特別事故調査委員会を設置し、情報を精査したうえでお客様や消費者に向けた情報提供を行うこととしています。ただし、これまでこの規定が実際に発動されたことはありません。

安全性評価を行っている製品の割合

お客様と交わした仕様書に合致していると確認している製品の割合は100%です。また、法令に基づいた出荷試験を行っている製品の割合も100%です。

製品安全に関する法令遵守状況

2018年度、製品の品質・安全性および製品情報表示に関する法令や自主規制などに対する違反事例はありませんでした。

顧客満足度向上への取り組み

UACJグループは、経営理念と品質基本方針において「お客様の満足と信頼を得る製品とサービスの提供に努める」ことを掲げています。
お客様とのコミュニケーションを重視し、「顧客満足度調査」を1年に一度以上実施しています。2018年度は、主要なお客様に対して1回以上調査にご協力をお願いしました。また、お客様との交流会を開催し、直接ご意見やご要望をいただいています。
これらの活動を通してお客様からいただいた情報を精査・分析し、改善活動に反映させるとともに新製品の開発などにも積極的に取り組んでいます。

「お問い合わせコーナー」での応対

アルミニウム材料の注文、使用に関する技術的な相談、資料請求などお客様からのお問い合わせに対しては、UACJグループのウェブサイト上に「お問い合わせコーナー」を設けて迅速かつ的確に対応しています。
今後もお客様との交流をいっそう深めて新たな製品開発などにつなげていきます。

新製品・技術に関する情報発信

技術・研究論文誌の発行

UACJは、グループの研究成果や新製品・新技術を紹介する技術・研究論文誌「UACJ Technical Reports」を、年に1回発行しています。2018年度は、2019年3月にVol.5 No.1を発行しました。
「UACJ Technical Reports」は、アルミニウムやアルミニウム合金に関する技術情報を多くの皆様にお届けし、お役立ていただくために、ウェブサイト上で公開しています。
今後も、本誌の発行を通じて、当社グループの製品や技術に関する最新情報を提供していきます。

お客様との関わりを進めるために

社内外の共創を活発化して
自社の成長と社会の発展に貢献していきます。

取締役兼専務執行役員
R&Dセンター長
渋江 和久

UACJの研究開発を一手に担ってきたのが、名古屋製造所に隣接するR&Dセンターです。主力製品である缶材と自動車材を中心とした製品開発のほか、日本のトップメーカーとしてアルミニウム素材やその生産プロセスに関する最先端の研究も進めています。
R&Dセンターの特徴は、お客様と直接対話していること、製造所と連動していること、そして100年を超す事業展開のなかでの経験値に基づいた知見があることです。お客様の意見やお悩みに応える開発は受注に直結します。また、試作などを同じ敷地内でできるのでスムーズに製品化でき、お客様との信頼関係構築にもつながっています。
一方で、現在のものづくりはスピード感が増しています。そのスピードに対応していくには、情報の共有化やオープンイノベーションによる知見の有機的な結合が必要です。そこで、R&Dセンターでは「共創」を重視していく方針を2018年度に打ち出しました。お客様や先端研究機関、製造所、営業部門との間で、またR&Dセンターの研究員同士でそれぞれ連携を強めていくことで、新たな技術や製品をスピーディに生み出していきます。
2018年度は、社外との共創の場として、お客様向けの体験型展示スペース「U-Al Lab.」と、日本最大級の公的研究機関である産総研※1との連携研究ラボ※2を新設しました。また社内では、当社初となる海外の研究開発拠点を開設してグローバルでの共創を目指すほか、R&Dセンターの執務スペースを個室からオープンフロアに変えて研究員同士のコミュニケーションを活性化しています。
今後もさまざまな共創を通じて知見と実行力を高め、“信頼されるR&Dセンター”として成長していきます。持ち込まれたニーズや課題を解決していくことは、新たな技術や製品の開発はもちろんのこと、中期経営計画とともにありたい姿として掲げている「アルミニウムの可能性を最大限に発揮し、社会と環境に貢献する企業」の実現につながります。信頼と期待に応え、さらにお客様・社会の潜在的な需要を引き出す研究開発を通じて、自社の成長と社会のより良い発展に貢献していきます。

  • ※1 国立研究開発法人産業技術総合研究所
  • ※2 より特化した研究開発をするために産総研内に設置された、UACJとの共同研究開発ラボ