従業員との関わり

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UACJグループは、行動指針に「人を育てるとともに、安全で働きやすい環境を整備します」を掲げ、人権、ダイバーシティ、人材育成、ワークライフバランス、労働安全衛生の課題に取り組んでいます。

従業員基礎データ

UACJの従業員データ

  2017年度 2018年度
従業員数(人) 2,851 (236) 2,922 (224)
男性 2,619 (224) 2,671 (213)
男性比率 91.9%   91.4%  
女性 232 (12) 251 (11)
女性比率 8.1%   8.6%  
平均年齢(歳) 40.2   39.9  
30歳未満 19.9%   22.5%  
30~50歳 58.7%   53.6%  
50歳超 21.4%   23.9%  
平均勤続年数(年) 16.7   15.9  
新規雇用者数(出向除き)(人) 248   272  
男性 227   247  
男性比率 91.5%   90.8%  
女性 21   25  
女性比率 8.5%   9.2%  
離職者数(人) -   217  
男性 -   204  
男性比率 -   94.0%  
女性 -   13  
女性比率 -   6.0%  
離職率 4.2%   4.7%  
うち、自己都合 2.8%   2.8%  
  • ※カッコ内は平均臨時雇用者数(外数)
  • ※各年度3月末時点

UACJグループの従業員データ(連結)

  2017年度 2018年度
グループ従業員数(連結)(人) 10,067 (922) 10,366 (986)
男性 8,506 (773) 8,754 (852)
男性比率 84.5%   84.4%  
女性 1,561 (149) 1,612 (133)
女性比率 15.5%   15.6%  
地域別
日本 6,293 (810) 5,732 (753)
アジア 2,290 (13) 2,475 (16)
北米・南米 1,329 (96) 1,261 (217)
欧州ほか 155 (0) 141 (0)

※カッコ内は平均臨時雇用者数(外数)

従業員に対する処遇

UACJグループは、従業員に対して適正な処遇を実施しており、性別による基本給与の差はありません。
非正規社員(パート、アルバイト、契約社員)への処遇については、生命保険、医療費、障がいおよび病気保証、育児休暇、退職金、持ち株制度等の正社員に適用される各種制度のうち、生命保険については嘱託社員も適用の対象となっています。

人権の尊重

基本的な考え方・推進体制

UACJグループは、「グループ行動規範」において、「人権の尊重」、「ハラスメントの禁止」、「児童労働・強制労働の禁止」、「労働基本権の尊重」などを定め、階層別教育や行動規範に関する部内教育の場などにおいて、人権尊重の周知徹底に取り組んでいます。

人権に関する従業員教育

UACJでは、「人権の尊重」を明文化した「グループ行動規範」について学ぶ教育研修をすべての従業員に対して毎年実施しています。
2018年度は、病欠などの特別な事情がある従業員を除く約3,300名が受講しました。2019年度以降も、UACJの全従業員を対象に「行動規範教育」を継続実施するとともに、国内外のグループ会社へも人権教育を展開していきます。

ダイバーシティの推進

基本的な考え方

UACJグループでは、人材の多様性がグループの競争力の源泉であると考え、中期経営計画の人材育成における重点方針として「ダイバーシティ推進(高齢者、女性、外国人のさらなる活用)」を掲げて人材を継続的に育成できる体制を整備、構築しています。

多様な人材の採用

UACJグループでは、新規分野やグローバルな事業展開を支えていく多様な人材の活用を積極的に進めています。
2019年度(2019年4月入社者)は、総合職44名(男性34名、女性10名)、技術系74名(男性68名、女性6名)の新卒者を採用しました。また、外国籍人材の採用にも積極的に取り組んでおり、2011年度以降、延べ21名を採用しています。

UATHにおける人材採用・育成

UATHは、現地での採用活動に積極的に取り組み、現地雇用の拡大を推進しています。新卒エンジニアについては、日本の研究開発部門で3年間育成し、再びタイに戻って勤務する制度を設けており、タイ現地スタッフの技能向上と人材交流に努めています。

※UACJ (Thailand) Co., Ltd.

女性が活躍できる職場づくり

UACJグループでは、女性活躍推進法に基づく行動計画に沿って、1. 新卒採用時における総合職の女性比率を事務系40%、技術系10%以上、2. 女性管理職数を 2020年度末までに2015年度末比で40%増加させるなど、女性の活躍の場の拡大に向けて積極的に取り組んでいます。2019年度は、総合職の採用者44名のうち10名が女性で、女性比率は事務系で50%、技術系で12.5%となっています。
また、2018年度末時点で当社グループ全体で107名(対前年プラス14名)の女性管理職が活躍しています。さらに、次世代育成支援対策推進法への対応をはじめ、仕事と家庭の両立支援が可能な職場作りに力を入れています。

※連結対象子会社以外のグループ会社も含む

障がい者雇用への取り組み

UACJは、法定雇用率達成を障がい者雇用の方針とし、障害者雇用促進法に基づき特例子会社の認可を受けたUACJグリーンネットを活用して障がい者の雇用促進に取り組んでいます。また、障がい者の職域拡大を目的として2015年4月にUACJグリーンネット名古屋事業所を、2017年4月にUACJグリーンネット名古屋事業所安城出張所、2018年4月にUACJグリーンネット豊川事業所を開設しました。2019年6月1日時点で、当社の障がい者雇用率は2.37%で、法定雇用率2.2%を上回っています。

※雇用率は、2017年度、当社にUACJ製箔、UACJ押出加工名古屋、UACJ物流、UACJグリーンネット、2018年度にUACJトレーディング、UACJ銅管、UACJ銅管パッケージ、UACJ金属加工を合算して算定

障がい者雇用率

障がい者雇用率のグラフ

定年退職した従業員の再雇用

UACJグループでは、定年退職した従業員の再雇用を積極的に進めています。2019年4月末現在、UACJでは230名の再雇用従業員が就労しています。
また、再雇用を希望しない従業員対しても退職前にキャリアセミナーを実施し、退職後の生活設計や準備について専門家によるアドバイスを受ける機会を提供しています。

LGBTへの対応

UACJグループは、「グループ行動規範」の中で、すべての人の人権を尊重し、人種、信条、性別、言語、宗教、思想、社会的出身などに基づく非合理な差別や嫌がらせを行わないことを定めており、この規範の対象には、いわゆるLGBTも含まれています。またLGBTに対する正しい知識の習得と理解を促すため定期的な従業員教育を実施しています。

人材育成への取り組み

人材育成方針

UACJグループでは、以下の要素を備えた人材を育成していくことが重要であると考えています。

  • 現状維持ではなく不断の改善と変革を追求し続ける
  • 異なる文化を理解し、グローバルに活躍できる
  • 全体最適の観点から行動できる
  • 品質・技術にこだわり現場第一主義で行動できる

具体的な取り組みとしては、「従業員一人ひとりの学びによる成長」、「仕事を通して部下を育てる」、「組織で人を育てる」の3つを基本的な考え方とし、階層別研修、セミナーの開催、自己啓発支援、各種改善活動などを行っています。
人材開発・育成は人材開発部が担当し、人材育成のための活動が有効に機能するように補完し、支援しています。

人材開発プログラム

UACJグループでは、人材開発部が主体となり、名古屋製造所構内にある研修施設「人材開発センター」や外部研修施設などを活用して階層別研修やセミナーなど各種プログラムを実施しています。
2018年度に実施した従業員研修は全96件、延べ開催日数289日、延べ受講者数は1,414名で、いずれも過去最高となりました。また、2018年度より新たに中堅管理職層対象とした「次世代リーダー育成研修」を開始し、将来のUACJグループで経営を担う人材の基礎づくりとして基本的な経営知識を学ぶ機会を提供しています。

従業員1人あたりの実績(2018年度)

  • 平均受講時間/約1.5時間
  • 平均研修費用/約5.6万円

※受講者数・研修時間は実際の実績値

階層別研修

階層別研修は、階層ごとに期待される役割、意識向上、業務遂行に必要な能力、知識の習得、会社の方針や制度への理解を深めることを主な目的として実施しています。
スタッフ系社員に対しては、入社から3年間継続して研修を実施しています。入社4年目以降は、シニアスタッフ研修、チームリーダー研修、新任管理職向けの研修など、部長クラスまでを対象に各階層で継続的に研修を実施しています。また、将来の経営を担う人材の育成を目的とする経営幹部育成研修も実施しています。
技能系社員に対しては、入社時および3年目、5年目に研修を実施しています。入社6年目以降は各階層に応じて必要な研修を実施しています。

階層別研修の図

2018年度の階層別研修の受講者数

(人)

  UACJ グループ会社
管理職 65 70 135
スタッフ系 136 93 229
技能系 366 297 663
567 460 1,027

個々のスキルアップや知識習得を目的としたセミナー

UACJグループでは、階層別研修とは別に、個人のスキルアップや専門的な知識、各職場で必要となる知識習得を主な目的としたセミナーを実施しています。
2018年度は、中堅社員向けインストラクター養成、新入社員向けOJT(On the Job Training)指導、QC(品質管理)、なぜなぜ解析などのセミナーを各主要拠点で開催しました。また、グローバルで通用するビジネススキルの向上をめざした「異文化理解セミナー」のほか「プレゼンスキルアップセミナー」を実施しました。働き方を変える観点から日常業務の効率化を目的に「説明力アップセミナー」「仕事の効率アップセミナー」等も実施しています。6種類16回のセミナーを実施し、グループ会社も含めて計388名が受講しました。

※なぜなぜ解析: 問題発生の根本的な要因を突き詰めていく問題解決手法

自己啓発支援

従業員個人と職場のニーズに対応するための自己啓発支援として、通信教育や各種公的資格取得支援、語学教育支援等を行っています。また、四半期に1回、「人材開発ニュース」を発行し、研修実施状況等をグループ内の従業員に紹介し、自己啓発意識の向上を図っています。
また、社内研修やセミナー以外のスキルアップ支援として、社外への派遣を通じた人材育成にも力を入れています。2018年度は、前年度に引き続き、高い経営スキルを持った人材の育成を目的とする経営アカデミーの「技術経営コース」へ社員2名を派遣しました。

グループ会社への教育支援

人材開発部では、グループ会社従業員の階層別研修、セミナー受講の受け入れや現地での指導を行っています。
2018年度は、グループ会社の計9拠点で現場力向上や5Sの現地指導を実施しました(計80回)。

海外で活躍する人材の育成

2014年度から、1年間の海外語学研修とその後1年間の海外実務研修からなる海外研修制度を開始しました。2018年度までに計9名を米国ほかに派遣しています。今後も継続して中長期的な視点からの人材育成をめざします。
海外赴任予定者には、短期語学研修に加えて一人ひとりの業務経験や赴任先でのミッションなどから必要項目を選定し、個別教育を実施しています。
また、全従業員を対象に語学面でTOEICの点数に応じた語学教育支援や、経験・知識を培うためのビジネススキルセミナーなどを実施しているほか、海外グループ会社でも独自の教育体系の構築・運用を行っています。

人材開発センターの写真
人材開発センター

「現場力」の向上(技能伝承への取り組み)

製品の品質を維持し、継続的に生産性を向上させていくためには、長年培ってきたものづくりの精神、技能、ノウハウを次世代へと継承していく取り組みが欠かせません。
UACJグループでは、ベテラン技能者の大量定年に備えて2004年に名古屋製造所に「製板技塾」を開設し、ベテラン従業員の技能や勘、コツといったノウハウを継続的に伝承していく取り組みを実施してきました。また、同様の目的で名古屋製造所に「保全道場」、押出部門のUACJ押出加工名古屋に「押出技塾」を開設し、2017年度には福井製造所に「三国板技塾」を開設しました。現在、技能伝承の体系的な運営を目的として「ものづくり学園」の構想化を進めています。
一方で、定年退職した技術系従業員の再雇用にも積極的に取り組み、若手技術者への技能伝承にこうした再雇用者の力を積極的に活用しています。

「スタッフ力」の向上(「自工程完結」への取り組み)

UACJグループでは、スタッフ(=非製造部門)業務の質と効率の向上を目的に、「自工程完結(JKK)」の考え方をベースとした取り組みを展開しています。
2009年6月から名古屋地区で試行を開始、2010年4月には人材開発部内に推進チームを発足し、グループ会社を含めて取り組みの支援をしています。
2018年度は、以下の通り支援を実施しています。

  • 取り組み拠点数  8拠点
  • 取り組み部署  39部署
  • 取り組みチーム  91チーム
  • 支援回数  63回
  • 参加人員  685名※延べ人数で発表会参加者含む

2018年後半からは従来のJKKの考え方に加え、業務改廃(やめる・へらす・かえる)の視点でも取り組みを開始しました。

注:自工程完結(JKK)とは、スタッフ一人ひとりが自分の業務について、「お客様・後工程を第一に考え、悪いもの(情報)は作らない、流さない」、「自分の仕事に誇りと責任を持ち、他責にせず、自らが改善し自分の仕事を完結する」という考え方で、トヨタ自動車株式会社から学んだ手法を基本に、UACJ流にアレンジした方法

コミュニケーション面談の実施

毎年1回、すべての従業員を対象として、本人およびその上司が個々人の業績評価やキャリア形成等について話し合う「コミュニケーション面談」を実施しています。従業員が自ら個人の業績、スキル、今後の希望等を申告するとともに、業務成果や自己の成長について本人の認識と上司の評価を付け合せ、今後の成長ならびに成果を出すために取り組んでいくべき課題や目標について率直な話し合いを行っています。

ワークライフバランス

基本的な考え方

UACJグループでは、従業員全員が仕事上の責任をきちんと果たしつつ、家族との団らん、自分を磨くための勉強や趣味を楽しむ等、ワークライフバランスのとれた生活を過ごせるように各種支援制度を整えています。また、2017年11月より、「働き方改革プロジェクト」を立ち上げ、UACJグループ横断での取り組みを開始しています。

UACJの多様な働き方に対する制度

種別 制度 内容 取得者数(2018年度)
育児支援 育児休業制度 子どもが満2歳に達した後の最初の4月末日までで本人が申し出た期間休業可 男性45名
女性8名
短時間勤務制度 子どもが小学校4年生の始期を迎えるまで短時間勤務可
(法定:子どもが3歳になるまで)
女性19名
時間外労働の免除制度 法定 0名
看護休暇制度 子どもが中学校に就学するまで看護目的の休暇取得可
(法定:子どもが小学校に就業するまで)
男性2名
女性8名
深夜業の制限制度 法定 0名
時間外労働の制限制度 法定 0名
積立休暇制度 育児・子どもの看護に利用可 男性20名
女性15名
ベビーシッター育児支援サービス 提携業者のベビーシッターサービスを優待価格で利用可 0名
在宅勤務制度 月4回まで、自宅等での勤務を認める 男性13名
コアレスフレックス制度 コアタイムの適用を除外する 女性2名
育児休業者向けオンラインサービス コミュニケーションツール(情報交換メール、お知らせ)、オンライン講座、インフォメーション(24時間電話相談)などのサービス提供
(2018年4月導入)
女性24名
リターン再雇用制度 出産・育児による退職者の再雇用 0名
介護支援 介護休業制度 介護のため暦日で365日まで休業可
(法定:93日まで休業可)
男性2名
短時間勤務制度 介護のため短縮可能時間をその都度指定可 0名
時間外労働の免除制度 法定 0名
介護休暇制度 法定 男性2名
時間外労働の制限制度 法定 0名
深夜業の制限制度 法定 0名
積立休暇制度 家族の介護に利用可 男性18名
女性10名
在宅勤務制度 月4回まで、自宅等での勤務を認める 0名
コアレスフレックス制度 コアタイムの適用を除外する 0名
リターン再雇用制度 介護による退職者の再雇用 0名
その他 フレックスタイム制度 UACJ本社、支社、支店、名古屋・福井・深谷・日光製造所、R&Dセンターで実施 682名
ボランティア休暇制度 社会福祉活動、災害復旧活動、地域社会活動および環境保全活動など、会社が認めたボランティア活動を行う場合に取得可 0名
配偶者国内転勤時同行制度 現に同居する配偶者の国内転勤に伴い、勤務事業所の変更を希望した場合、一定の要件を満たすことを前提に、当該希望を認める(2018年5月導入) 0名
配偶者海外転勤時休職制度

現に同居する配偶者の海外転勤等(1年以上にわたり継続することが見込まれるものに限る。)に伴い、休職を希望した場合、一定の要件を満たすことを前提に、当該希望を認める(2018年5月導入)

0名
リターン再雇用制度 配偶者の転勤等による退職者の再雇用 0名

育児休業制度や多様な働き方に関連する制度

UACJでは、育児休業を取得する資格が発生した従業員に対して、会社側からその取得を促しており、2018年度に産休を取得した女性の100%が育児休業制度を利用しています。2018年度、育児休業制度の資格取得者は女性8名、男性140名で、このうち実際に制度を利用したのは女性8名、男性45名でした。
なお、2018年度における育児休業取得者の職場復帰率は100%、復職後3年間の継続就業率は100%となっています。
休業後の職場復帰を支援する取り組みとして、2015年4月より、出産・育児・介護・配偶者の転勤等にともなう退職者のリターン雇用制度を設けたほか、2017年3月からは託児補助制度、育児・介護従事者を対象とした在宅勤務制度、コアレスフレックスタイム制度を導入しました。さらに2018年4月からは、キャリアと育児の両立支援に関する育児休業者向けオンラインサービスを導入しています。
また、配偶者の海外勤務や転勤に同行し居住地が変わる場合も雇用関係を継続する施策として、2018年5月より、配偶者国内転勤時同行制度と配偶者海外転勤時休職制度を導入しました。

男性従業員の育児参加促進

UACJは、男性従業員の育児休業取得率100%を中長期目標に掲げ、育児休業を取得する資格が生じた男性従業員に対して、人事部から本人およびその上司に対して育児休業の取得計画の提出を求めるとともに、実際の取得状況を確認しています。
また、UACJの育児休業制度では、男性の利用を促すために育児のための積立休暇(失効した有給休暇の積み立て)の取得を認めています。さらに出産日から1ヵ月以内であれば5日間の休暇を分割して取得できるよう、慶弔休暇に関する規定を改定し、男性の育児参加支援に取り組んでいます。こうした取り組みを継続した結果、2018年度の男性の育児休業取得率は約32%になりました。

UACJの育児休業取得実績

(人)

年度 男性 女性
2016 12 8 20
2017 50 7 57
2018 45 8 53

UACJの育児休業復職率・復職3年後定着率

(%)

年度 育児休業復職率 育児休業復職3年後定着率
2016 88 100
2017 100 84.6
2018 100 100

適正な労働時間管理

UACJグループでは、労働時間を適正に管理し過重労働を防止するため、就労管理システムを導入して正確な始業・終業時刻の記録と確認に努めています。時間外労働時間数が一定の基準を超えた従業員に対しては、産業医との面談を実施しています。
UACJでは、総労働時間の短縮と業務の生産性・効率性の向上を目的として、毎週水曜日を「ノー残業デー」としています。さらに、年度初めに従業員一人ひとりが3日間(5年ごとに5日間)の連続休暇取得予定日を設定するなど、休暇を取得しやすい環境づくりを計画的に進めています。
また、2017年2月から「プレミアムフライデー」を導入し、原則定時退社とするとともに時間単位の有給休暇の取得やフレックスタイムを活用した午後3時での退社を奨励しています。
その他、ワークライフバランス推進月間での社長メッセージ配信による意識高揚、人員の適正な採用と配置による過重労働防止、本社オフィスの自動消灯、長時間労働者及び上長への自動アラートメール配信などを行っています。

サービス残業などの防止

UACJグループでは、従業員が拒否できない残業や賃金が支払われない残業は、強制労働に準ずる行為と見なされる可能性があることを踏まえ、サービス残業が行われない企業風土の醸成に努めています。
2018年度より、労働時間を適正に管理する一環として、国内の関係会社を含む全従業員を対象に残業の実態について調査を開始しました。この調査は、従業員と組織長の双方に対して聞き取りを行い、労働時間についての定義を明確にし、賃金が払われていない労働時間が判明した場合には、その支払いを行うとともに再発防止を徹底しています。

UACJの時間外労働

(時間)

年度 平均時間外
2016 32.5
2017 32.0
2018 29.9

UACJの有給休暇取得実績

(日)

年度 1年間あたりの平均取得日数
2009 9.5
2010 10.4
2011 10.9
2012 12.1
2013 11.7
2014 10.9
2015 12.1
2016 12.3
2017 13.1
2018 12.4

※2012年度以前の数値は旧古河スカイと旧住友軽金属工業の実績値を合算。2013年度の数値は、旧2社の上期(2013年4月1日から9月30日まで)に、UACJの下期(2013年10月1日から2014年3月31日まで)の実績値を合算したものです。

働き方改革の推進

UACJは、業務生産性を革新するとともに、社員が前向きに仕事に取り組める職場づくりを目指す働き方改革推進プロジェクトを2017年度からスタートさせました。
2018年度は、「やりがいある仕事に時間を使えるようになる時間創出」に重点を置いた活動計画を立て、全拠点で「キックオフ説明会」と「仕事効率化術セミナー」を開催しました。セミナー参加者の8割以上から、「時間管理やメールの効率化に役立った」という声が寄せられました。
また、働き方改革の推進は、経営層とリーダー層の意識改革や率先垂範も欠かせないため、経営幹部(社長・役員・部長クラス)向けセミナーも開催。2018年度は、2回のセミナーに、それぞれ50名を超える幹部社員が参加しました。
2019年度も、2018年度の活動内容の効果検証をもとに、さらなる改革を推進していきます。

ボランティア休暇制度

UACJグループでは、国または地方公共団体とこれに準じる非営利団体などを通じ、社会福祉活動、災害復旧活動、地域社会活動および環境保全活動など、会社が認めたボランティア活動を行う場合に、年間最大50日間の積立休暇(失効した有給休暇の積み立て)から取得できる制度を2013年度から導入しています。
2018年度の利用者は0人でした。

労働安全衛生

基本的な考え方

UACJグループは、「従業員の安全・衛生・健康はすべてに優先する」という考えのもと、全員参加の安全衛生活動を推進しています。
具体的には、労働に関する法令や社内規則を遵守するとともに労働安全衛生マネジメントシステムを構築し、適切な管理を行うことにより安全で衛生的・健康的な職場環境づくりに取り組んでいます。

安全衛生基本方針

理念

UACJグループは、従業員の安全衛生が、企業存立の基盤をなすものであり、安全衛生の確保は企業の社会的責任であることを認識し、次の事項を継続実施します。

行動方針

  1. 全ての事業活動において従業員の安全と健康を最優先する。
  2. 労働災害ゼロを目指し、職場のあらゆる危険有害要因を排除するため、組織を整え必要な経営資源を配備し、従業員全員参加の下に、継続的な安全衛生活動の取り組みに努める。
  3. 労働安全衛生法をはじめ関係する法令を遵守するとともに、グループ各社で定めた安全衛生規程類に基づき従業員の安全衛生を確保する。
  4. 従業員の協力を得ながら、従業員全員に対して、安全衛生の確保に必要かつ十分な教育・訓練を実施すると共に、安全衛生活動を継続的に実施し、常に安全衛生水準を向上させる。
  5. グループ内の安全衛生活動情報の交換、共有化と相互啓発を図り、従業員全員の安全衛生方針の理解と、安全衛生に関する意識向上を図る。
  6. 従業員の疲労やストレスを軽減するため快適な職場環境の形成を推進する。
  7. 安全衛生に関する新たな手法、新技術の開発・導入に努める。

安全衛生管理体制

安全衛生委員会

UACJグループは、従業員が安心して働ける労働環境づくりをめざして各事業拠点の総括安全衛生管理者を中心とした、安全衛生管理体制を構築しています。
安全衛生を主管する組織として、安全衛生担当役員が委員長を務め、常勤役員、製造所長、主要グループ会社社長などを委員とする「安全衛生委員会」を設置し、毎年1回会議を開催しています。
2019年1月に開催した安全衛生委員会では、2018年度の総括を安全環境部から報告し、2019年度安全衛生活動方針案について討議・承認しました。また、2018年度の社長安全表彰では無災害を達成した事業拠点を表彰しました。


[社長安全表彰(全15事業場)]
UATHラヨン製造所、UFFV、UACJ押出加工名古屋 名古屋製作所、UACJ押出加工小山、UACJ銅管、UMCTH、UEXTHプラチンブリ工場、UEXCZ、UACJ製箔野木製造所、東洋フイツテング、UACJ金属加工成田工場、UACJ金属加工恵那工場、UMCM、UMCCM、UACJカラーアルミ

安全衛生責任者会議

UACJグループでは、各事業拠点の安全性や職場環境の点検・維持のため安全環境部と各製造所、主要グループ会社の安全責任者を構成メンバーとする「安全衛生責任者会議」を毎月1回開催しています。同会議では、グループ内の統一ルールをブラッシュアップし安全対策を水平展開しています。
今後も、万全な安全衛生管理体制の実現に向けて積極的に活動を継続していきます。

安全管理活動の取り組み(労働安全衛生マネジメントシステム)

UACJでは、名古屋、福井、深谷、日光の4製造所において労働安全衛生マネジメントシステムを導入・運用し、「危険ゼロ職場の実現」を到達目標に掲げ活動を行っています。
各製造所の安全衛生活動計画は、UACJグループの安全衛生活動方針に基づき作成され、所長の承認を受けた後労使合同の製造所安全衛生委員会で審議・決定しています。
また、安全衛生管理のいっそうのレベルアップを図るためマネジメントシステムに基づく内部監査などの体制を整備しています。内部監査では、システム運用状況を自己診断しながら確実にPDCA(Plan-Do-Check-Action)を回しています。さらに、当社グループ全体の安全管理水準の向上を図るため毎年1回グループ会社の安全衛生責任者による情報交換連絡会を開催しています。
今後もさらなるレベル向上をめざし、内部監査などの精度をより高めていきます。

労働災害の発生状況

UACJグループでは、事業活動における労働災害の撲滅をめざしてグループが一丸となって安全管理体制の強化に取り組んでいます。
当社グループの労働災害発生件数は、経営統合前の2011年度に49件発生した以降減少しており、2018年度は40件、休業度数率は0.62、総合度数率は1.03となりました。

労働災害の発生状況

労働災害の発生状況のグラフ

  • ※総合度数率は、統計期間中の延べ労働時間あたりの労働災害による死傷者数(不休業を含む)を100万時間で換算した労働災害の発生状況(頻度)を評価する指標です
  • ※休業度数率は、統計期間中の延べ労働時間あたりの労働災害による休業者数を100万時間で換算した労働災害の発生状況(頻度)を評価する指標です

全社横断安全点検

UACJグループでは、各事業拠点の重点職場の安全点検を毎月1回持ち回りで実施しています。
安全点検には、安全環境部、各事業拠点の安全衛生責任者、点検を受ける事業拠点の管理監督者が参加し、作業が基準どおりに行われているかリスクポイントの洗い出しに漏れがないかなどを確認しています。
安全点検で問題を指摘された作業箇所や内容については直ちに改善に取り組み、2か月後、安全環境部が現地・現物で是正状況を確認し安全対策の完遂に向けてフォローアップしています。

本質安全化に向けて

UACJグループは、機械・設備の本質的な安全化の実現をめざしています。本質安全化に向けては、危険・有害要因を徹底して排除するためにさまざまな切り口から作業を洗い出し、リスクアセスメントを実施しています。安全化対策は、アセスメントにより判定されたリスクレベルの高い施設・設備、作業方法から優先して実行しています。残存しているリスクについても漏れなく暫定対策を実施しています。また、2015年3月に制定した当社グループ統一の設備安全規格に基づき設備内に作業性を考慮したエリア(区域)を設けて区分し、そのエリアごとに徹底した安全対策を実施しています。さらに設備の新規導入時や改造時については、設計時、稼働開始時などの各段階でチェックリストによる設備安全診断を実施し、本質安全化の実現に努めています。

安全最優先の企業風土・人材育成

UACJグループでは、階層別研修の中で安全衛生に関する知識教育や安全に対する意識の向上を目的とした従業員教育を実施しています。また、体験を通して学んでもらう危険体感教育や技能向上を目的としたクレーン・フォークリフトの技能競技大会などを定期的に開催しています。
一方、管理者に対しては安全管理を実行するために必要な姿勢、知識、心構えの習得を目的とした安全衛生教育研修会を開催しています。 さらに、グループ各社の安全衛生管理水準向上のため安全衛生教育や安全点検など、各種支援活動も積極的に実施し、グループ全体で安全最優先の企業風土の醸成、人材育成を進めています。

クレーン操作・玉掛け技能競技大会の写真
クレーン操作・玉掛け技能競技大会

安全衛生の主な受賞実績

賞名 対象
平成29年度無災害優良表彰 UACJ押出加工名古屋
名古屋製作所
平成29年度 年間無災害表彰 UACJ銅管伸銅所
平成29年度 特別優良賞(3年連続無災害) UACJ鋳鍛
労働安全事業場表彰 深谷製造所
優良クレーン運転士 UACJ製箔伊勢崎製造所
平成29年度優良賞 UACJ製箔伊勢崎製造所
優良クレーン等運転業務従事者、優良玉掛け業務従事者表彰 名古屋製造所

メンタルヘルスケアへの取り組み

UACJグループは、厚生労働省の「労働者の心の健康の保持促進のための指針」に基づき企業にとって大切な資産である従業員の心身の健康維持・増進に力を入れています。
メンタルヘルスケアは早期発見が重要であると考え教育とラインケアに積極的に取り組んでいます。具体的には階層別研修のほか、管理職層に対してはメンタルヘルス不調者に対する指導法についての教育など、計画的かつ継続的な教育研修を行っています。一方、管理職層以外の20~30代の従業員に対して、心身の健康を保つためのセルフケア研修などを実施しています。
また、メンタルヘルス不調者を早期発見するために日常業務の中で管理職が個別指導や相談を行い、メンタルヘルス不調者と認識した場合はメンタルヘルスケア推進担当部門と連携し早期に適切な処置を行っています。さらにストレスチェック制度の施行にともないストレスチェックの実施と集団分析を行い、従業員のストレスへの気づきを強化しています。また、産業医による面談や保健指導、外部専門機関とも連携を図り、より充実したメンタルヘルスケアの実現に力を入れています。

作業環境改善活動

快適な職場環境の実現に向けて、暑熱・寒冷・粉塵・騒音職場の改善活動、重筋難姿勢作業のゼロ化活動、休憩所などの居住性向上活動(現場休憩所や構内トイレの新築・改修)を計画的に展開しています。特に、暑熱対策には力を入れており、空調設備や外気導入設備の設置を進めています。

労使関係

労働組合とは良好な関係を維持しており、中央および各所の労使協議会の場を通じて、経営状況等に関する定期的なコミュニケ-ションを図っています。また、2016年4月より従業員のワークライフバランスの実現を労使共同で推進していくために中央および各所に労使時短検討委員会を立ち上げ、年間総実労働時間の短縮に向けた意見交換を行っています。
また、異動や転籍など、対象となる従業員に大きな影響のある人事施策については、可能な限り早いタイミングで、当該社員とのコミュニケーションを実施しています。