熱交換器
アルミニウムブレージングシート(BR材)
ろう付タイプの自動車用熱交換器に
アルミニウム合金にAl-Si合金をクラッドしたブレージングシートは、自動車用熱交換器に必要な薄肉化、高強度化、高耐食性、高成形性などの要求特性に応じて、さまざまな開発、改良が行われています。
特長
- 多数の保有合金のなかから、使用環境やお客様ごとのご要望に最適な芯材/ろう材を組み合わせた製品を製造しています。
- ろう材の合金設定、クラッド率、心材の金属組成による界面の拡散や、流動制御等により信頼性の高い接合継手を形成可能なアルミニウム材の開発を行っています。
- 熱交換器に高耐食性を持たせるために、ろう付の相手側(フィン材もしくはチューブ材)との相性も加味し、心材の合金設計や、金属組成、最適な調質等を行っています。
- 日本/海外拠点(中国・タイ・ギリシャ)からグローバルな供給を行っています。
製品用途
- 自動車用熱交換器
熱交換器の種類
製品特性
ブレージングシートに求められる特性
特性 | 内容 |
---|---|
ろう付性 | 必要な部位にフィレット形成できること |
耐食性 | 冷媒、冷却液通路のチューブが貫通しないこと |
耐サグ性 | ろう付中に高温座屈しないこと |
強度 | 軽量薄肉化に伴い、高強度であること |
熱伝導率 | 熱放散させるために、高熱伝導であること |
ブレージングシートの基本となるクラッド構成
用途に応じて、各種のブレージングシートを用意
片面クラッド
両面クラッド
両面クラッド
ろう材:Al-Si系、心材:Al-Mn系、犠牲陽極材:Al-Zn系、板厚:0.06-3.0mm、クラッド率:1-25%
クラッド材の特性
ろう付後の強度
ろう材 | Al-10Si |
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心材 | Al-Mn-Mg-Xcu |
ろう材 | Al-10Si |
板厚:0.06~3.0mm、クラッド率:1~25%