Furukawa-Sky Review No.1 (April 2005)
新製品紹介
ホンダ・レジェンド用アルミニウム材料
Aluminum Materials for HONDA LEGEND
近年,地球温暖化問題が注目され,自動車から排出されるCO2量の削減,燃費改善が強く求められています。一方では,衝突安全性の向上や情報機器の搭載などにより,自動車ボディの重量は年々増加傾向にあります。このような背景から,各自動車メーカでは,自動車ボディの軽量化技術の重要性は一層高まってきています。この軽量化技術として,従来からエンジンやホイールなどにアルミニウム鋳物が多く使用されてきましたが,更なる軽量化ニーズが高まり,この数年間でフードやトランクリッドなどの外板パネル類等へのアルミニウム板材の適用が急速に増加しています。
古河スカイ(株)と新日本製鐵(株)は,本田技研工業(株)殿と共同で,新高温ブロー成形用の5000系(Al-Mg系)アルミニウム合金板および自動車サブフレーム用押出パイプ材を新たに開発,実用化を進めてきました。その結果,2004年10月に発表になった新型レジェンドのトランクリッド・フレームおよびサブ・インナー(フロント・リア)のメンバー部品用材料に開発材が量産化されました。
これまでにも,超塑性合金材料を高温ブロー成形して自動車パネル用に適用されていますが,非超塑性のJIS合金を高温ブロー成形で量産化したのは世界初であります。これにより,材料コストおよび成形コストの大幅な削減が達成されました。この非超塑性合金の開発および高温高速ブロー成形技術が高く評価され[2004年 日経優秀製品・サービス賞]の最優秀賞に選ばれ,2月2日に受賞しました。
新製品紹介
- ホンダ・レジェンド用アルミニウム材料
- アルミニウムヒートシンク「Hi シンクシリーズ」
- 高接着性アルミニウム板「KO処理板」
- 機能性アルミニウム塗装材「ファスコート®シリーズ」
- 高性能アルミニウム箔「PACAL21®」