Furukawa-Sky Review No.9 (April 2013)

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技術コラム

アルミニウムの腐食のおはなし その8
The Fundamentals of Corrosion of Aluminum VIII

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  • 島田 隆登志
    Takatoshi Shimada
  • 大谷 良行
    Yoshiyuki Oya
  • 兒島 洋一
    Yoichi Kojima

アルミニウムは,身近な家庭用品から,車両,船舶,航空機などの輸送機器に至るまで多種多様な用途で使用されている。こうした用途ごとに必要とされる特性は異なるため,より多くの用途に対応するべく,“複合化”によりアルミニウムに様々な特性が付加されている場合が多い。ここでの複合化には,他の金属,プラスチック,セラミックスなどを組み合わせた文字どおりの一般的な“複合材料”から元素を固溶した母相に化合物が分布した“アルミニウム合金”までの幅広い意味をもたせている。複合化は,機械的特性を用途に整合させるのみならず,使用環境における腐食挙動・耐食性にも様々な特徴を与える。複合化された材料を構成する各物質の電気化学特性を知ることは,その材料の腐食挙動を理解する上での道標となる。たとえば異種金属接触腐食事例の解析において,まず当該する各金属の電気化学特性を問題とするのは周知のとおりである。しかしながら,アルミニウム合金はもとより,アルミニウム基複合材料においても,それらを構成する各物質は微細に分散していることが多い。しかるに各々の電気化学特性を検討しようにもなかなか手が出せず,はがゆい思いをすることは少なくない。このはがゆさを解消する手法の1つとして微小電極法がある。“おはなし その8”では,微小電極法を用いてアルミニウム基複合材料を電気化学的に検討した例を紹介する。

技術コラム / Technical Column

  1. アルミニウムの腐食のおはなし その8
    The Fundamentals of Corrosion of Aluminum VIII
  2. KO処理表面と樹脂との密着メカニズム
    Resin Bonding Mechanism onto the KO Treated Surface

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