Furukawa-Sky Review No.3 (April 2007)
製品紹介
RFID用部材 「ICタグ用アンテナ」
Antenna for IC Tag in RFID (Radio Frequency Identification) System
自動認識技術として,1960年頃よりバーコード(1 次元シンボル)が使われ始めて,約45年が経過しました。現在ではバーコードはあらゆるところに利用されています。1990年になると2次元シンボルが現れ,データファイルなどに使用されています。ICタグそのものは決して最新技術ではなく,早くは第二次世界大戦,最近では1990年代の自動車製造業などで,溶接・塗装の製造指示のために,アクティブ型(電池内蔵,発信型)タグが利用されるようになり,固体認識・製造指示手段として多用されていました。最近では,早期実現が期待されているユビキタスネットワーク社会のキーデバイスとしてICタグを利用したRFID(radio frequency identification)システムが注目を集めています。RFIDシステムに使用されるICタグとは情報を収納するIC チップと,リーダライタとの間でデータの送受信を行うためのアンテナが一体化したタグのことです。さまざまな分野で実証実験がおこなわれRFIDシステムの有効性が明確になり導入事例が拡大しています。セキュリティ業界,物流・流通業界,アミューズメント業界,教育図書業界,図書館などにて導入が開始されています。当社は,数十年前から電気回路部材としてアルミニウム箔,圧延銅箔のエッチング回路(FPC:フレキシブルプリントサーキット)の開発をすすめており,アルミニウム箔,銅箔を製造するための合金技術,製箔技術,貼合技術,レジスト印刷技術,エッチング技術などの要素技術を有しています。これらを融合・進化させることにより,Roll to Rollでの連続生産による低コスト化,かつ,ファインパターン回路形成による小型化を達成しました。ICタグアンテナ回路としての有効活用を図っているところです。
IC タグ用アンテナ一般仕様
Specification of antennas for IC tag.
「IC タグ用アンテナ」製造プロセス
Production process for antenna.