Furukawa-Sky Review No.9 (April 2013)

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技術コラム

KO処理表面と樹脂との密着メカニズム
Resin Bonding Mechanism onto the KO Treated Surface

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  • 長谷川 真一
    Shinichi Hasegawa
  • 三村 達矢
    Tatsuya Mimura
  • 本川 幸翁
    Yukio Honkawa
  • 兒島 洋一
    Yoichi Kojima

アルミニウム合金は,それ自体が軽量,錆びにくく美麗などの特性を備えており,このような特性が重宝されて、幅広い分野で使用されている。アルミニウム合金に塗装を施す,またはアルミニウム合金と他材料とを接着するなどの複合化技術を用いて作製された材料は,アルミニウム合金単味による材料よりも上述の特性が向上したり,新たな特性が付加されたりすることで,その用途は単味材料より広がる。塗装や接着に際しては,下地処理を施すことにより,塗膜や接着材料との密着性を高めることができる。この下地処理としては,各種化成処理や陽極酸化処理(アルマイト処理)などが多く行われてきた。近年,こうした下地処理技術に対して,より多様化する複合化の組み合わせへの対応,複合化材料のさらなる信頼性向上,そして処理プロセスの環境負荷低減などを求める声が高まっている。こうした技術的・社会的要請に応えるべく開発された下地処理が「KO処理」である。このKO処理を施されたアルミニウム合金板は,高性能プリント配線基板用としての使用が拡大している。特に,車載用としても普及が進んでいるLED 照明のプリント配線基板には,良好な放熱性および絶縁層との密着に対する高信頼性から多く採用されている。本稿では,KO処理された表面が各種樹脂に対して高い密着性を発揮するメカニズムについて述べる。

技術コラム / Technical Column

  1. アルミニウムの腐食のおはなし その8
    The Fundamentals of Corrosion of Aluminum VIII
  2. KO処理表面と樹脂との密着メカニズム
    Resin Bonding Mechanism onto the KO Treated Surface

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